「APIってよく聞くけど…正直むずかしそう…」と思われていませんか?
専門用語ばっかりで、説明を読んでも読んでもスッと入ってこないんですよね。私も最初は「なんの呪文!?」って感じでした。
でも実は、APIってめちゃくちゃシンプルな仕組みなんです。しかも、あなたが毎日使っているアプリの中でも、こっそり大活躍しています。
この記事では、APIをお店のメニュー表にたとえて、イメージだけでサクッとわかるように説明していきます。
さらに、天気アプリや地図アプリ、LINEログイン、ネットショップの決済など、あなたの身のまわりの「APIってこう使われてるんだ!」がわかる例もまとめています。
読み終わるころには、「あ、APIってこんなにカンタンだったんだ!」という気持ちになっていただけるはずです。
それでは、いっしょに超やさしくAPIの世界をのぞいてみましょう!
APIとは?メニュー表でわかる超やさしいイメージ
APIって聞くと、なんだかコンピューター同士が専門用語で話してるようなイメージがあって、「え、むずかしそう…」って思われる方が多いんです。でも実は、APIってもっとずっとシンプルで、イメージだけつかめば一気に理解できます。
ここでは、APIを「お店のメニュー表と注文」にたとえて説明していきますね。
APIを「お店の注文」にたとえると?
まず、あなたがレストランに行った場面を思い浮かべてみてください。
席に座ると、まず メニュー表がありますよね。
このメニュー表って、「このお店では、どんな料理を注文できるか」を教えてくれています。
実はAPIの役割もこれと同じで、
「このサービスは、こんな情報や機能を提供できますよ〜」と教えてくれるリスト
みたいなものなんです。
では、あなたがハンバーグを注文するとします。
- メニュー表から「ハンバーグ」を選ぶ
- 店員さんに「これください」と伝える
- 厨房で料理が作られる
- テーブルにハンバーグが届く
この流れ、APIの動きとほぼ同じです。
アプリの場合だと、
- アプリがAPIの「メニュー表(できることの一覧)」を見る
- 必要なデータを「これください!」と注文する
- APIの中でデータが準備される
- アプリに必要なデータだけが返ってくる
という感じです。
あなたが注文を全部自分で作らないように、アプリも必要なデータを全部自分で作る必要はありません。
「必要なときに、APIに注文するだけ」でOKなんです。
APIがあるとアプリがどう便利になる?
では、APIがあると具体的に何が便利になるのでしょうか?
ここもレストランのたとえで説明するとわかりやすいです。
もしレストランにメニュー表がなかったら…
料理の種類がわからないし、毎回、厨房に直接行って「今日できる料理は何ですか?」って聞かないといけませんよね。めちゃくちゃ大変です。
アプリの世界でも同じで、APIがないと、
- どんなデータが使えるのか分からない
- どうやってそのデータをもらえばいいのかも分からない
- そもそも勝手にデータを取りに行くと危ない
という状態になります。
でもAPIがあれば、
- 必要な情報がメニュー表みたいに整理されている
- 「注文(リクエスト)」すれば、自動で必要なデータだけ届く
- 決められたルールでやり取りするので安全
と、いいことだらけなんです。
スマホアプリがサクサク動いて、必要な情報をすぐ持ってくるのは、裏でこのAPIが働いているからなんですよ。

APIは何のために使う?初心者でもわかる3つのメリット
APIの価値は「使うと便利」という以上に、アプリ開発の当たり前を根本から支えていることにあります。ここでは、初心者でもすぐ理解できる3つのメリットを整理します。
ゼロから作らなくていい
最大のメリットは、一から機能を作る必要がなくなること。
例えば「天気予報のデータを集める」「地図を表示する」「ログイン認証を行う」といった高度な仕組みは、専門のサービスがAPIとして提供しています。
開発者はそれらを必要なぶんだけ“借りてくる”だけで済みます。
その分、アプリ本体のアイデアや使いやすさに集中できます。
データの受け渡しが自動でできる
APIを使うと、アプリはほしい情報を自動で取得できます。
このように、一定のルールどおりにデータのやり取りが自動で行われるため、常に新しい情報を正しく受け取れます。人が手作業で更新する必要はありません。
安全にサービス同士をつなげられる
APIは「何ができるか」「どの情報を渡すか」が決まっているため、勝手に余計なデータを取られる心配が減ります。
たとえばログインAPIの場合:
このような仕組みにより、必要最小限の情報だけがやり取りされ、セキュリティを保てるのです。
実はあなたも毎日使っている!身近なAPIの具体例
「APIは専門家だけが使うもの」ではありません。
実はあなたが今使っているアプリのほとんどがAPIを利用しています。ここでは特に身近な4つの例を紹介します。
天気予報アプリと天気API
天気アプリは自前で気象データを集めているわけではありません。
ほとんどの場合、気象庁・OpenWeather・民間の気象APIなどに「今日の天気を教えて」と注文し、その結果を表示しています。
あなたが毎朝見ている天気アイコンの裏側で、こうしたやり取りが必ず行われています。
Googleマップがアプリに出てくる仕組み
飲食店検索アプリや配車アプリで地図が表示されるのは、Google Maps Platform(地図API)のおかげです。
アプリが地図を一から描いているのではなく、
「この位置の地図を表示して」「ルートを計算して」
とAPIに注文し、返ってきた地図データを画面に貼り付けているだけです。
LINEでログインできる「ログインAPI」
最近は多くのサービスで「LINEでログイン」が使えますよね。
あれこそAPIの代表例です。
パスワードはアプリ側に渡されないため、安全性が高いままログイン機能を実装できます。
ネットショップの「決済API」
ネットショップでクレジットカードやPayPayが使えるのは、StripeやPayPay APIなどの決済APIのおかげです。
決済の仕組みをゼロから作らなくても、数行のコードで導入できます。
APIをこれから学びたい人へ:おすすめの始め方と学習ステップ
「APIってちょっと面白いかも」と思ったら、まずは難しいコードを書く前に“触って体験する”ことから始めるのがおすすめです。
まずは無料APIで体験してみる
最近は天気API、郵便番号API、占いAPIなど、無料で使えるAPIがたくさんあります。
ブラウザでURLを開くだけでデータが返ってくるものもあるため、プログラミング知識がなくても大丈夫です。
例:
https://api.example.com/weather?city=tokyo
→ 天気情報がJSON形式で返ってくる
JSONの読み方を覚える
「名前:値」がセットになった、シンプルなデータの箱だと思えばOK。
"temp": 25(気温25℃)"weather": "sunny"(晴れ)
この読み方が分かるだけでAPI理解が一気に進みます。
APIテストツールを使ってみる
Postman や Insomnia などのツールを使うと、
URLを入力 → 返ってきたデータを確認
といった形で、より本格的にAPIを試せます。無料で使えるので最初の練習に最適です。
学習教材で体系的に理解する
最後に、知識を定着させたい人は以下の教材が役立ちます。
「知る → 触る → 応用する」という順序で進めるとつまずきにくくなります。
まとめ
APIは、サービス同士が安全かつ便利に連携するための“メニュー表のような仕組み”です。
天気・地図・ログイン・決済など、私たちの生活に欠かせない機能の裏で常にAPIが働いています。
難しそうに見えて、実はとてもシンプル。まずは無料APIに触れて、「注文→データが返ってくる」という流れを体験してみましょう。
よくある質問
- QAPIって一言でいうと何ですか?
- A
別々のサービス同士がやり取りするための“決まりごと(ルール)”です。アプリが必要な情報を「ください」と注文し、APIがデータを返してくれます。
- QAPIがあると何が便利なの?
- A
アプリがゼロから機能を作らなくても済むので、開発が早く・正確に・安全になります。天気や地図など、難しい機能をすぐ使えるのがメリットです。
- QAPIは誰が使っているの?
- A
開発者が使いますが、一般のユーザーも毎日使っています。天気アプリ、地図アプリ、LINEログイン、ネット決済など、その裏側ですべてAPIが動いています。
- QAPIは無料なの?有料なの?
- A
両方あります。
使い方やアクセス量によって料金が変わることもあります。
- QAPIを使うのにプログラミングは必要?
- A
最初の体験レベルなら不要です。ブラウザでURLを開くだけでAPIの返り値を見られます。
本格的にアプリに組み込む場合は、JavaScriptやPythonなどの基礎が必要です。
- QJSONって何?APIと何が関係あるの?
- A
JSONは、APIが返してくることが多いデータの入れ物です。
「名前:値」がセットになっていて、天気情報や地図の座標などをわかりやすく整理しています。
- QAPIを使うときに気をつけることは?
- A
A. 主に3つあります。
- 利用規約を守る(勝手に大量アクセスしないなど)
- APIキーの管理(外部に漏らさない)
- アクセス回数の制限(無料プランは特に注意)
- Qよく聞く「APIキー」って何?
- A
APIを使うときの合い言葉(パス)のようなものです。
「この人は正しく登録したユーザーです」と証明するために使います。絶対に公開しないようにしましょう。
- QAPIドキュメントって何?
- A
APIの使い方が詳しく書かれた説明書のことです。
どんな注文(リクエスト)ができて、どんなデータが返ってくるか(レスポンス)が表や例つきで書かれています。
- QAPIを学ぶ最初の一歩は?
- A
もっともおすすめなのは、
- 無料APIにアクセス
- JSONを読む
- Postmanなどで試す
という流れ。小さなステップで触っていくと、自然に理解が深まります。
