Pythonを始めてみたいけれど、「なんかむずかしそう…」って感じていませんか?
実は、Pythonは1行だけでちゃんと動く、とてもやさしい言語なんです。しかも今回は、細かい説明よりもまずは「動いた!」という成功体験を大事にして、コピペだけでOKの超シンプルなコードだけを集めました。
本記事では、環境をむずかしく考えずにすぐ使える方法から、文字の表示・計算・入力、そしてちょっとレベルアップした条件分岐やループまで、順番にステップアップできるようにまとめています。小学生でも読めるようにやさしく書いているので、どうぞ安心してください。

「とりあえず動かしてみよう」という気持ちだけ持っていれば大丈夫です。一緒にPythonの最初の一歩を楽しく始めていきましょう!
まずは動かす!Pythonの最小ステップ(環境設定と最初の一歩)
Pythonを始めたばかりの人が一番つまずきやすいのが、実は「コードを書くこと」じゃなくて環境設定なんです。「インストールって何?」「ファイルってどこに置けばいいの?」みたいなところで止まっちゃう方がめちゃくちゃ多いです。でも安心してください。ここではインストールなしでその場ですぐ動く方法からスタートするので、むずかしい準備は全部スルーしてOKです。
いちばんカンタンなのは、ブラウザで動くPython実行サービスを使うことです。検索窓で「Python 実行 オンライン」みたいに入力すると、無料で使えるページがいくつも出てきます。そこにアクセスして、画面の真ん中にある入力欄にコードを打って「実行」ボタンを押すだけで、すぐにPythonが動きます。パソコンに何かを入れる必要もないので、失敗もしません。
まず試してほしいのが、この1行です。
print("Hello Python")
これは「画面に文字を表示してね」というめちゃくちゃシンプルな命令です。たったこれだけでPythonはちゃんと反応してくれます。初めて動かすと、画面に Hello Python と出てくるので、「おお、動いた!」ってちょっとテンション上がると思います。
ここでよく聞かれるのが、「ファイルって結局何?」という質問です。ざっくり言うと、自分が書いたコードを保存しておく箱みたいなものです。オンライン実行サービスならファイルを作らなくてもそのまま動かせるので、最初は気にしなくて大丈夫です。あとから「もうちょっとちゃんと書いてみたいな」と思ったときに覚えればOKです。
最初から全部理解しようとしなくて大丈夫です。まずは1行動かして「Pythonってこんな感じか〜」と軽く触ってみるだけで十分です。最短ルートでスタートしたい方こそ、まずはここから始めてくださいね。


超シンプルに動く!基本サンプルコード集(表示・計算・入力)
ここからは、Python初心者さんが「まず動かしてみる」ためのミニコードをどんどん紹介していきます。どれもコピペだけで即実行OKなので、難しいことは気にしなくて大丈夫です。
「あ、ほんとに動いた!」という体験を積むのがいちばんの近道です。
画面に文字を出すサンプル
まずは超基本の“表示”。Pythonでは、print() の中に出したい文字を入れるだけです。
print("こんにちは!")
実行するとそのまま画面に こんにちは! と出てきます。「コードって難しそう…」という気持ちがスッと軽くなる瞬間です。
よくあるつまずきは 全角の引用符(” “)を使ってしまうことです。文字を囲む「””」は必ず半角で入力してくださいね。
数を計算するサンプル
Pythonは計算がとても得意です。ちょっとした足し算もすぐできます。
print(3 + 5)
これで画面には 8 と表示されます。カッコや記号に特別な意味はなく、「普通の計算式と同じように書けばOK」です。
もう少しだけ進んでこんな書き方もできます。
a = 10
b = 4
print(a - b)
これは「a と b に数字を入れて、その差を表示してね」という意味です。変数という言葉が出てきますが、ここでは「数字をしまっておく名前」くらいの気持ちで十分です。
入力を使うサンプル
次は、ユーザーに入力してもらった文字を使うサンプルです。ゲームっぽい動きに近づくので、ちょっとテンション上がるかもしれません。
name = input("あなたの名前を教えてください:")
print("こんにちは、" + name + "さん!")
実行すると、画面に名前を聞かれるので好きに入力してください。そのあと「こんにちは、○○さん!」と返してくれます。自分の入力がコードに反映されると、「なんかすごいことしてる…!」って感じになります。
ここでのつまずきポイントは インデント不要の場面でスペースを入れすぎることです。インデント(行頭のスペース)は後の章で使いますが、この段階では入れなくてOKです。
よくあるミスの一覧
初心者さんが最初につまずきやすいポイントを、表にまとめておきます。
| ミス | 原因 | 簡単な対策 |
|---|---|---|
| ”(全角)を使う | 日本語入力のまま打ってしまう | 半角の ” を使う |
| 計算式が動かない | 文字を “” で囲ってしまう | 数字はそのまま書く |
| input が動かない | 行頭にスペースが入っている | インデントはまだ不要 |

ここまでのコードは全部、オンラインIDE(ブラウザで動くPython環境)でそのまま試せます。
まずは小さく動かして「Pythonってこういう感じか〜」とつかんでいただければ十分です。
少しレベルアップ!条件分岐とループのサンプル
ここからは、Pythonの中でもよく出てくる「条件分岐(if)」と「繰り返し(for)」に進みます。
名前だけ聞くとちょっとむずかしそうですが、実は最小サンプルだけならめちゃくちゃシンプルです。
「こういう時にこう動くんだな〜」くらいでOKなので、気楽に読み進めてください。
条件分岐 if の最小例
if は「もし〜だったら動くよ」という合図みたいなものです。
age = 18
if age >= 18:
print("大人ですね!")
やっていることを一言でいうと、
「18歳以上なら『大人ですね!』って言うよ〜」 というだけです。
ポイントは if の行の最後にコロン(:)が必要 なこと。そして、その次の行は インデント(行頭にスペース)を入れること。Pythonはインデントで「ここからが if の中だよ」を判断しているので、スペースがないとエラーになりやすいです。
繰り返し for の最小例
続いて繰り返し処理。for は超シンプルにいうと、
「これを何回かやってね」 という命令です。
for i in range(5):
print("こんにちは")
これだけで「こんにちは」が5回表示されます。range(5) は「0〜4までの5回分やるよ」の意味ですが、深く考えなくて大丈夫です。
ここでもインデントが必須です。print() の行が右に下がっていないと、Pythonは「どこまで繰り返すの?」と迷ってしまいます。
つまずきやすいポイント解消
if と for を学び始めたとき、初心者さんがよくつまずくのが次の3つです。
① インデントのスペース数がバラバラ
行頭のスペースは基本4つと覚えておくと安心です。スペース1〜2個だとエラーになることがあります。
② コロン(:)のつけ忘れ
if、for、while、def など「かたまりを作る文」はぜんぶコロンが必要です。忘れると即エラーなので要注意です。
③ range の数字が意外とややこしい
range(5) と書くと「5回」動きますが、表示される i の値は 0〜4 です。「5からスタートするわけじゃないの?」と驚く方が多いですが、Pythonは0から数える習慣があるだけなので、慣れれば気にならなくなります。

if と for がわかると、ミニアプリや簡単なゲームも作れるようになってきます。
「コードがちょっとずつ形になっていく感じ」が出てくるので、ここはぜひサクッと乗り越えてみてくださいね!
実用に近づく!簡単なミニアプリ例(応用への入り口)
ここまでで、表示・計算・入力・if・for というPythonの「基本パーツ」は一通りそろいました。
ここからは、いよいよそれらを組み合わせて実用っぽいミニアプリを作ってみます。
「え、アプリなんて作れるの?」と思うかもしれませんが、10行以内でもちゃんと“完成品”になります。動くとけっこう感動しますよ。
数当てゲームの超短いバージョン
まずは定番のミニゲームです。数字を1つ決めておいて、ユーザーが当てるだけのシンプルなものです。
secret = 7
guess = int(input("数字を当ててください:"))
if guess == secret:
print("正解!すごいです!")
else:
print("はずれでした〜")
やっていることはすごく簡単で、
「入力した数字と秘密の数字が同じかチェックして、メッセージを返すだけ」 です。
これでもう立派な“ゲーム”になります。
もし数字をランダムにしたいときは、import random を使う方法もありますが、初心者さんの段階では上の固定版だけで十分です。まず動かすことを優先しましょう。
リスト処理の超基礎
次は、データをまとめて扱う「リスト」のミニサンプルです。
リストは**“箱が横に並んでいる”みたいなイメージ**で、
fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
for f in fruits:
print(f)
これだけで3つの果物を順番に表示してくれます。
「for ってこう使うんだ!」と一気にイメージがつかめると思います。
リストは、名前・点数・メッセージなどなんでも入れられるので、ミニアプリを作る時の主役になります。ここを軽く触っておくと、この先の学習がめちゃくちゃ楽になります。
次に学ぶべきステップとおすすめ教材
ここまでの内容で、あなたはすでにPythonの“土台”全部をクリアしています。
次に進むなら、こんなステップがおすすめです。
- ステップ1:変数・リストをもっと使いこなす
- ちょっとした表(名前と点数の一覧など)をリストで作れるようになると、一気にできることが増えます。
- ステップ2:関数(def)に触れる
- 「よく使う処理をひとまとめにする」ための仕組みです。まだ難しい必要はありませんが、軽く触れておくと便利です。
- ステップ3:もう少し長いアプリに挑戦
- 上の数当てゲームを「何回でも挑戦できるようにする」とか、「勝ち負けの回数をカウントする」など、少しずつ足していくと楽しいです。
よくある質問
- QPythonってむずかしいですか?
- A
いえ、最初は1行だけで動くのでとてもやさしいです。むずかしいところは後からゆっくりでOKです。
- Qパソコンにインストールしないと使えませんか?
- A
ブラウザで動く無料のPython実行サービスがあるので、最初はインストールなしで始められます。
- Qprint って何をしているんですか?
- A
画面にメッセージを出す命令です。「しゃべってもらう」みたいな感じです。
- Q全角と半角ってそんなに大事なんですか?
- A
めちゃ大事です!特に
"(ダブルクォーテーション)が全角だと動かないので注意してください。
- Qinput が動かないのはなぜ?
- A
行頭にスペース(インデント)が入ってることが多いです。最初はインデントなしで書いて大丈夫です。
- Qif と for はいつ使うんですか?
- A
if は「もし〜なら」、for は「これを何回かやってね」という感じで、アプリやゲームでめっちゃよく使います。
- Qエラーが出ると怖いんですが…
- A
Python初心者は全員エラーと友だちです!ほぼ全員が同じエラーを通っていくので気にしなくてOKです。
- Qコードはどこに保存すればいいですか?
- A
最初は保存しなくてOK。慣れてきたらファイルを作りますが、今は「箱に入れておく」ぐらいのイメージで十分です。
- Qどれくらい書けたら初心者卒業ですか?
- A
print、input、if、for がわかって、10行くらいのミニアプリを作れたら“脱・超初心者”です!
- Q次に何を学べばいいですか?
- A
関数(def)や、ちょっと長めのアプリ作りが次のステップです。無料サイトや入門書で少しずつ進めればOKです。



