名刺が指先でカサッと引っかかる。書類がぺたっとくっつく。会議室で“香り、大丈夫…?”と周りの目が気になる
――仕事中の手荒れって、細かいのに成果に直結するやっかい者ですよね。
このガイドは、そのモヤモヤを無香料×さらさら×速乾で一気にほどくための道しるべです。
“香りで浮かない”“名刺がスムーズ”“キーボードが汚れない”。仕事の手もとを静かに整える一本を、ここで一緒に見つけていきましょう。
なぜ「無香料×さらさら」が仕事向きなのか?
よくある悩みの整理(名刺が引っかかる/香りNG/キーボード汚れ)
- 名刺が引っかかる:指先がカサついて紙が止まる→交換でもたつき、印象がブレます。
- 香りNG:会議室は密。柔軟剤NGの職場も多く、ハンドクリームの香りも目立ちがちです。
- キーボード汚れ:ベタつきがキーや画面に移り、テカり・指紋・紙の油シミの原因に。
- 消毒後のひりつき:乾燥+アルコールでささくれが痛い→集中が切れます。
解決の方向性(無香料・速乾・軽い質感)
- 無香料:においの“足し算”をゼロに。商談距離でも気づかれにくい。
- さらさら:紙がくっつかず、名刺がすべるように出せる。清潔感もキープ。
- 速乾:塗って2分以内に作業復帰。タイピング直行OK。
- 形状のめやす:
- 無香料ジェル=速乾重視
- 無香料軽めクリーム=うるおいと軽さの両立
- 無香料ローション=広範囲をサッと
- 価格帯の目安(固有名なし):ジェル/軽クリームは500〜1,200円(50〜80g)、夜の集中ケア向けこっくりは1,500〜3,000円(30〜50g)。
無香料を選ぶ基準と注意点
「無香料」「無着色」の表示を見るコツ
- パッケージ前面だけで判断せず、成分表や注意書きも確認します。
- 無香料=香料不使用の意味が基本です。においを打ち消す香料も入っていません。
- 無着色は色素不使用のこと。においとは別問題です。
- 表記の目安
- 無香料:香料なし。原料そのもののにおいは残ることあり。
- 微香料:ほのかに香る。会議では気づかれやすい人も。
- フレグランスフリー:実質「無香料」と同義で使われがち(表記ゆれ)。
- テスターは手の甲に米粒大→2分待つ。紙がくっつかず、においが気にならなければ職場でも浮きにくいです。
「無香料」表記と注意点
原料臭との付き合い方(職場での目立ちにくさ)
- 原料臭は2分後に腕を30cm離してチェック。自分だけに感じる程度なら実用圏。
- においが気になる日は、量を半分→追い塗りの順に。
- べたつきによる紙のテカりも“におい感”を強めます。速乾・軽質感を選ぶとトラブル減。
敏感肌向けの見分け方(アルコール少なめ等)
- ラベルで**「低刺激」「無着色」「アルコール(エタノール)少なめ」「弱酸性」**などをセット確認。
- 手洗い・消毒が多い日は、まずジェルで水分補給→軽めクリームをうすく重ねると落ち着きやすいです。
- 初使用や季節の変わり目は、**前腕内側で少量テスト(24時間)**を。異常があれば中止。

筆者
迷ったら「無香料+速乾+さらさら」の三点揃いを軸に、テスターで2分チェック。これだけで“職場で浮かない”確率がグッと上がります。
成分とかたさで選ぶ:ベタつかない三傑
“さらさら最優先”なら、形状でだいたい決まります。
質感はジェル=水っぽいゼリー, 軽めクリーム=ヨーグルト, ローション=とろみ水のイメージでOK。
ここでは作業に戻る速さ×ベタつきの少なさを軸に整理します。
価格帯は固有名なしで、ジェル/軽クリーム:500〜1,200円(50〜80g)が目安です。
速乾ジェル:すぐ作業に戻れる
- 特徴:水分多めで伸びが軽く速乾。塗って2分以内に紙やキーボードへ直行しやすいです。
- 向く人/場面:会議前・商談直前・タッチパネル操作が多い方。名刺のひっかかりを手早くならしたいとき。
- ここは注意:水分が飛ぶ分、持続は中程度。乾燥の強い日は薄く2回に分けると快適です。
軽めクリーム:うるおいと軽さの両立
- 特徴:油分が少し入って膜が薄く、さらっと仕上がるタイプ。ジェルより持続が一歩上。
- 向く人/場面:デスクワークの合間に。タイピングしつつも乾燥を感じにくくしたい方。
- ここは注意:量が多いとテカり→紙に転写。小豆1つ分から試して必要なら追い塗りが安全です。
ローション(乳液タイプ):広範囲にサッと
- 特徴:さらっと広がり、手首〜甲〜指まで一気に塗りやすい。ポンプだと“ながら保湿”が捗ります。
- 向く人/場面:デスク常備や外回り前のさっと塗り。手洗い後すぐ整えたいときに。
- ここは注意:とろみが弱いと乾きやすい。冬はローション→軽クリームの重ねで安定します。
保湿成分ミニ辞典(セラミド/グリセリン/尿素)
- セラミド:肌の“守る板”づくり担当。バリアを補い、水分を逃がしにくくします。
- グリセリン:水を抱え込むうるおい担当。少量でもしっとり感UP。
- 尿素:かたい角質をやわらかくする角質ケア担当。しみる人ありなので、まずは指先の小範囲でテストを。
シーン別の使い分け術
“時間帯×道具”で迷わないようにしましょう。
塗るのは同じでも、質感と容器を切り替えるだけで続けやすさが段違いです。
出社前:軽めで「名刺が滑らかに」
- 軽めクリーム(50g前後/チューブ)。
- 家を出る直前に小豆1つ分。手の甲→指先→爪まわりの順でさっと。
- 2分待てば紙がくっつきにくい質感に。スーツや名刺に移りにくいです。
デスクでは:ポンプで“ながら保湿”
- ローション or 軽めクリーム(ポンプ/150〜300mL)。
- 1プッシュ=小豆1つ分を合図に。手洗い・消毒の直後だけうすく重ねる。
- 置き場所はキーボード右上(利き手側)に固定→習慣化。
- 共有ポンプは個人名ラベル+1プッシュ徹底で衛生面をケア。
会議前・商談直前:速乾で手早く整える
- 速乾ジェル(30〜70g/スリムチューブ)。
- 入室前の1分ケア。塗って2分以内にタイピング・名刺交換OK。
- 念のためコピー紙つまみテスト→紙がくっつかなければ合格。
就寝前:こっくりタイプで集中ケア
- こっくりクリーム(30〜50g/チューブ or ジャー)。
- 爪まわり・ささくれライン重点でうすく。必要なら綿手袋で密着。
- 朝の“さらさら維持”は夜の仕込みで決まります。しみる日は尿素なしへ切替えを。
シーン×推奨タイプ×容器×理由
使い分けのコツ!
- スリムチューブは内ポケット/名刺入れ横。片手で開閉しやすいフタが便利。
- デスクのポンプはペン立ての隣に常駐。置き場所固定で“考えずに手が動く”。
- 共有物は拭き取り&ラベルで清潔に。
今日からできる塗り方・タイミング
量の目安:小豆1つ分→手の甲→指先→爪まわり
- 量:まず小豆1つ分(約0.3g)。両手なら“小豆1つを半分ずつ”。
- 置く場所:片手の手の甲にチョン。
- のばす順:甲どうし→指の側面→関節→指腹→爪まわりを円。
- 仕上げ:余りはささくれラインへ点づけ。
- 注意:ベタつきの主因は量オーバー。まず少量、必要なら小豆“半分”だけ追い塗り。
タイミング:手洗い・消毒後すぐが吉
- 手洗い/消毒→水気を軽くオフ→即うす塗り。水分があるうちに閉じ込めやすいからです。
- 目安は日中2回。乾燥が強い日は小豆半分の追い塗りで微調整。
- 会議前は速乾ジェルを1分ケア。紙・キーボード直行の想定でうすく。
サラサラ判定テスト(2分後に紙がくっつかないか)
- 2分待つ→コピー紙を親指と人差し指でつまんで離す。紙がくっつかなければ合格。
- ついたら量を減らす/ティッシュで軽くオフ。
- 仕上げ確認:30秒タイピングして指紋テカりが目立たなければOK。
消毒との相性と敏感肌の安全策
アルコールで水分が抜ける→薄く重ねる
- アルコール(エタノール)は油分を溶かし、水分を一緒に飛ばすので、直後はカサつき&ピリつきが出やすいです。
- 手指消毒→完全に乾くまで10〜20秒待つ→ジェルを薄く(小豆“半分”)→必要なら軽めクリームをうす膜でフタ。この**「ジェル→軽クリーム」二段使い**が、頻回消毒の日の安定策です。
- 量は薄く・回数で調整が基本。厚塗りはベタつきと“紙くっつき”の元。
- しみる日はアルコール少なめ・弱酸性・無着色表記を選び、尿素入りは傷の上を避けるのが安心です。
- 消毒の回数は減らさず、塗るタイミングを後ろにずらして肌を守りましょう。
パッチテストのやり方(初めて・季節の変わり目)
- 前腕内側に米粒大をうすくのばす(直径2cm目安)。
- 30分後に赤み・かゆみ・ヒリつきチェック。
- そのまま24時間観察(入浴OK、こすらない)。
- 翌日も異常なしなら、本番前に手の甲で同量→2分待って紙くっつきテスト。
- 赤み・湿疹・強いかゆみが出たら使用中止。必要なら皮膚科へ。
おすすめ商品と比較表(無香料・速乾・さらさら中心)
商品チェックリスト
- 無香料(香料不使用)
- 速乾(塗布2分後に紙が指にくっつかない)
- さらさらでキーボードOK
- 名刺が汚れない(油じみ・指紋が残らない)
- しみやすさが低い(手洗い後・消毒後でもピリつきにくい)
おすすめ3選
キュレル ハンドクリーム 50g
- タイプ:クリーム
- 無香料表記:有
- さらさら度:★★★☆☆
- 保湿持続:長
- 内容量:50g
- 原料臭:ほぼ無
メンソレータム うるさらバリアジェル 無香料
- タイプ:ジェル
- 無香料表記:有
- さらさら度:★★★★★
- 保湿持続:長
- 内容量:70g
- 原料臭:弱
ZIGEN アクアハンドジェル S
- タイプ:ジェル
- 無香料表記:有
- さらさら度:★★★★★
- 保湿持続:中
- 内容量:50g
- 原料臭:ほぼ無
比較表(さらさら度/持続時間/しみやすさ/サイズ/価格/詰替え)
よくある質問
Q
「無香料」って本当ににおいゼロなんですか?
A
香料は不使用ですが、原料臭は少し残ることがあります。テスターは手の甲に米粒大→2分待つ→腕を30cm離して確認。自分にしか分からない程度なら、職場でも目立ちにくいです。
Q
ベタつかずに塗るコツは?
A
小豆1つ分(約0.3g)→手の甲→指の側面→関節→爪まわりの順で“うすく広く”。2分後に紙が指にくっつかないかテスト。余ったらティッシュで軽オフが安全です。
Q
会議や商談の直前、最短で整えるなら?
A
速乾ジェルを小豆“半分”だけ。入室1分前に塗って2分以内にタイピングOK。最後にコピー紙つまみテストで仕上がり確認すると安心です。
Q
手指消毒のあと、しみる/乾くときの対処は?
A
消毒→完全に乾くまで10〜20秒待つ→ジェル薄塗り→必要なら軽めクリームをうす膜でフタ。アルコール少なめ・弱酸性・無着色表示も目印に。メントール等の清涼成分はしみやすい方は回避を。
Q
キーボードや書類がテカる/油じみが出るのを防ぐには?
A
原因の多くは量オーバー。ポンプは1プッシュ=小豆1個分を合図に。塗ったら2分待つ→タイピング30秒で指紋が目立たなければ合格。日中はジェル or 軽めクリームが無難です。
Q
敏感肌でも選べますか? 初めて使うときは?
A
ラベルで無香料/無着色/弱酸性/アルコール少なめをセット確認。前腕内側に米粒大→30分→24時間のパッチテスト→OKなら本番で2分テスト。異常が出たら中止してください。
Q
尿素入りは手荒れに効きますか?
A
かたい角質をやわらかくするのが得意。指先の一部には◎ですが、ひび割れ・傷・しみやすい肌には不向き。まずは小範囲で試すのがおすすめです。
Q
1本でどのくらい持ちますか? コスパの目安は?
A
前提:小豆1つ分=約0.3g、1日2回=0.6g/日。
- 30g ≈ 約50日
- 50g ≈ 約83日
- 70g ≈ 約117日
デスクは50g、持ち歩きは30gが運用しやすいです。
Q
デスク用と持ち歩き用、どんな容器が使いやすい?
A
デスク=ポンプ(150〜300mL)で“ながら保湿”。キーボード右上に固定すると習慣化します。持ち歩き=スリムチューブ(30〜70g)で片手開閉できるフタが便利です。共有ポンプは個人ラベル&1プッシュ徹底で衛生的に。
Q
季節や環境で、何をどう切り替えればいい?
A
目安はこれでOKです。
- 夏・会議前多め:ジェル中心(速乾最優先)
- 冬・強空調:ローション→軽めクリームの重ねで安定
- 外回り多め:軽めクリーム+スリムチューブでこまめに薄塗り
- 就寝前:こっくりで爪まわり集中→朝のさらさら維持に直結